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ZEH(ゼロエネルギーハウス)委員会に行ってきました【北海道編】 [長期優良住宅・ZEH・SWH・地域グリーン化事業]

【COP21とZEH】
「人類は分岐点にいる。化石資源からの転換に全世界的が合意し、エネルギーの未来が変わる。化石資源に依存する時代は人類の長い歴史の中で一瞬だったと後に言われるだろう。石器時代は狩猟や調理の道具として社会を支えた。現代において石はたくさんあるがもう使っていない。同じように石油や石炭やガスがあっても使わない時代が来る。人と地球と利益それぞれの持続可能な価値創出が弊社の指名である。」今回の研修の主催者であるZEH委員会委員長小山氏がCOP21の会合にて最も印象に残った言葉だそうである。
わが国では「2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とする政策目標を設定している。しかし課題も残っている、例えば「標準的な新築住宅」の定義やエネルギー消費の基準も暫定的な部分がある。今後2020年実施に向けてのロードマップでは本年2016年はZEH元年と言われ定義の確立やZEH構築へのインセンティブとして様々な補助制度の施策が実施される年なのである。
※COP21とは
国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議、地球温暖化対策の枠組みを取り決めた協定(パリ協定)を策定した会議
※ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)とは?
建物の外壁や屋根、そして床などの高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間のエネルギー消費量が正味ゼロ又はマイナスの住宅

【高断熱の先駆者である北海道へ・・・】
そこで、ZEH実現に向けて高断熱住宅の先駆者である北海道の住宅を見てみよう。という研修会に参加してきました。羽田より北へ・・・飛行機の中では国立競技場の設計者である「隈研吾の覚悟」という記事を読みながらのフライトでした。
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研修会場となる北海道のパナソニックショールームにてHEMSの体験、エネルギーの見える化、集中制御、シーンの提案など・・・・1時間ほど説明を受けました。来るべき電力自由化によって電気を使うだけではなく、供給する側になった場合のマネージメントが必要なのだ。という説明でしたが、はたして本当に必要になるのだろうか?この様なソフトウェアはバージョンアップを繰り返す可能性があると思いますので、今後の動向を静観しようと思います。話はそれてしまいますが説明の言葉の中で「北海道の道民は気候の影響もあり食品ストック量が内地の方より多いと思います。」道民と内地という表現がとても新鮮に感じました。
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・・・場所を会議室に移し、ZEH実施に向けてのロードマップやZEH構築への先導事業への補助制度や評価方法についての報告などから始まり、産学官一体となって進めてきた北海道の住まい作りの歴史や技術についての講演会が始まりました。最初は【学】の北海道科学大学教授福島明氏による「北海道の省エネルギー住宅の現在」から始まり、【産】の奈良環境設計室の奈良謙伸氏、【官】としての北海道建築指導センター理事長山田博人氏の講演が行われ、開発当時の出来事などを聞くことができました。内容は詳しくは触れることができませんが、北海道では気候の特殊性もあり家造りに国の指導ではなく、北海道独自の基準を北海道の人たちが構築した事、その矛盾点を率直に産学官が立場を超えて意見をぶつけ合った事、結果として優れた断熱性能によって「北海道スタイル」を構築していった事、器である建物の躯体は不変であるが、設備機器は変化する、ですから器をしっかり作ることが大事である事。改めて北海道の実情や志の高さを実感することができました。
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【ZEHの課題と将来】
ZEHの定義に不明確な部分、一次エネルギー消費量算定プログラムの計算方法に曖昧な点など完璧ではない部分も多い。しかしCO2削減は地球温暖化の抑制に繋がり、断熱性能向上は健康年齢延長により超高齢化社会を迎える日本では、私達住宅供給業者は目先の利益に惑わされずに避てはいけないと思います。
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【宇宙船と民家】
断熱住宅の先駆者である北海道の方々から・・・避けられない超高性能住宅は二つの方向に向かうのではないか?とありました。どちらも高断熱でエネルギーも生み出し結果はある程度数値化できますが、どちらが人間らしく生活できるか?は数値化できません、判断は住まう人に掛かっていると思います。
【北海道スタイル】
2日目は楽しみにしていた現場見学、外壁の断熱材の厚さは30cm、屋根の断熱材は50cmに迫る、札幌の緯度は北欧と同等なのでこの位の断熱性能にしなければ省エネルギーにはならない、言い換えればこの位の断熱性能にすると大袈裟な設備が必要なくなる。
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驚いたのは南側に大きな窓がある事、断熱性能では不利になるのだが最近の窓性能はトリプルガラスやLow-Eガラスを使用する事で冬の太陽熱を引込む事ができるそうである。さらにガス給湯器やヒートポンプ機器の性能向上、断熱スクリーンなどが大きな窓の採用に繋がったそうです。
このまま、私たちの暮らす東京近郊に持ってくることは現実的ではありません。壁厚30cmは敷地に余裕が無ければ不利になり、断熱材が30cmや50cmになれば夏に断熱材そのものが蓄熱されてオーバーヒートを起こす可能性があり、この研修会を開催していただいた北海道ビルダーズ協会の方々からも、断熱、設備、工法、すべてはバランスが大事なのだと言っていました。今後の課題は蓄熱だそうです、できれば高度な蓄熱技術を模索したいそうである。
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【最後に・・・】
私達は日ごろ太陽熱を有効活用したソーラーハウスを御提供しています。改めてその利点や欠点を検証し、実績のある機器と技術、効率的なデザイン、すべて向上心を持って取り組みたいと思います。
最後に・・・今回、この様な場を与えて頂いたJBN関係者、北海道ビルダーズ協会の方々、大変お世話になりありがとうございました。

タグ:ZEH
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